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2013年3月 8日 (金)

ライフプランの重要性

 湊かなえさん原作のTBSドラマ「夜行観覧車」にはまっています。ミステリーとしても面白いのですが、FPとして、遠藤家とひばりヶ丘婦人会の小島さんに非常に興味があります。
 遠藤一家は、分不相応ながら念願かなって高級住宅地ひばりヶ丘に越してくるが、婦人会会長の小島さんに「この町にふさわしくない」と数々の嫌がらせを受ける。また、高級住宅地だけに、住民の息子が結婚するというだけで会ったこともない人にご祝儀として10万円支払わされたり、フリーマーケットに出すものがブランド品だったりと、高級住宅地の見栄の部分をデフォルメして描いています。

 「極端な例は問題点を浮き彫りにする」のごとく、FPとして改めて「家を購入するということはその地域に定住するということ」を思い知らされました。ドラマのような極端な地域のしきたりは無いにしても、その地域に住んでいるがために選択しなければならない事もある。
 例えば、近所の子供たちの習い事。まわりが同じ習い事をしていると子供は真似をしたがります。住宅購入だけを考えて無理なローンを組んでしまうと、自分の子供が習い事をしたくても、経済的理由であきらめさせなければなりません。それはつらいことです。

 一方で、高級住宅地は地名ブランドとは別に、立地上の価値としての価格もあります。例えば都心。都心は鉄道やバスの路線や本数が発達しているため、自動車を所有する必要がないうえに、レンタカーも借りやすくなっています。
 自動車は自動車本体の費用の他に、車検ごとにかかる整備費用や税金、毎年の税金や保険代、タイヤなどの消耗品やガソリン代がかかります。
 つまり、交通の便利な地域は、自動車を保有する総コスト分地価が高くても当然で、月に1・2回程度ドライブをするだけなら、レンタカーで十分なので、マイカーを所有する代わりに、通勤時間が長くなる地域に住む必要がないのです。

 ドラマでは当初、幸せを夢見て越してきたのに、妻は近所付き合いのストレスを抱え、旦那はローン返済のプレッシャー、子供は必ずしも越してきた事だけが原因ではないが、心を閉ざし、家庭暴力をふるうようになってしまいました。
 高級住宅地に住むことは、温かい家庭を築くという目的に対する、手段とはならなかったのです。

 ついつい投資信託や保険、住宅ローンなど、金融商品の選択に力が入ってしまいますが、ファイナンシャルプランとはあくまで手段であって、本当に大切なのはライフプラン(ライフデザイン)です。是非ご家族で、目的や価値観を共有してください。
 家計について費目の予算を家族と話し合うのは効果的です。そうすれば家族が何を最優先に考えているのかがわかります。

 

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